2022年08月02日

一剣倚天寒について

一剣倚天寒について

こんにちは、欅の森書道会です。
いやはや、ここまで暑い日々が来るとは思いも寄りませんでした。
暑い。
皆様、是非熱中症対策を漏らさずしっかりと。
ご自愛くださいませ。

暑さ対策に首掛けの冷却ファンなるを注文しました。
こうしたグッズでお稽古も快適に出来ると良いのですが。

さて。

本日は「一剣倚天」について改めて。

欅の森書道会に上條信山先生の書が大切に飾られております。

『圜悟語録(えんごごろく)』巻十八にあるもので、

両頭倶截断
一剣倚天寒

これが出典だと思われます。

圜悟克勤は臨済宗の高名な禅僧で、
「何か書道のモチーフになる言葉がないかなー」と、
禅語集を開くと必ず載っている「碧巌録」の著者として有名な方だそうです。
1063年から1135年の生没年。

両頭俱に截断せば、一剣天に倚って寒じ。

りょうとう、ともにせつだんせば、いっけん、てんによってすさまじ。

己の頭を真っ二つに掻っ捌くほどに、
頭の中を腹の中、一切をつまびらかにする。

その先に天によって与えられた一剣で、寒じ…すさまじ、
清々すると言った意味になると思います。
迷いなども晴れて、道が開けると解釈しました。

禅語で使われる「両頭」は「両極」に近い意味で、
生と死、仏と衆などをも表すそうですが、
意味合いとしては、
全て己を開いた先に悟りがある、と言う事ではないかと思いました。
原文は「頭」ではなく「辺」とあります。

「一剣天倚」

書作に励むことはお稽古の積み重ねにより…
そのお稽古は常に楽しいものではなく、
試行錯誤、悔しさ、様々な感情に出会うものと存じます。
努力は剣となり天によって与えられ、
未来を切り開いて行く…と言う様な、
そう言う意味で、欅の森書道会、入って直ぐに飾られているのでしょうか。

そんな思いを馳せつつ、今回はここまで。

以上、宗風でした。


次回の欅の森書道会は、8月8日となっております。
競書の提出日です。


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Posted by 欅の森書道会 at 13:06│Comments(0)教室の風景
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