2022年06月27日
上條素山先生と欅の森
欅の森書道会は、(故)上條素山先生が興された書道会、書道教室です。
上條素山先生は長野県で長年にわたり教鞭をとり、
児童生徒の健全育成に精魂を傾け、幾多の人材を世に送り出した教育功労者です。
そのお勤めのご多忙の中にあって、
若き日から松本市神林出身の文化功労者、(故)上條信山先生に入門され、
“信山バリ”を徹底的に学ばれました。

(松本市美術館にて、信山先生の写真と共に)
そして教員退職後の昭和60年に欅の森書道会を創立され、
集まった多数の門弟の指導をされました。
欅の森書道会創立の趣旨を
「日本人の心を育て、民族性を豊かにするため、書写書道教育の充実が必要である」とされ、
会の目的を、
「基礎的研修を第一義とし、
このことを通じて会員相互の親睦を図り、
書道文化の進展に寄与する」とされました。
しかし上條素山先生は平成5年に健康を害され、
後任の指導者として樋口玄山現会長を招聘し、欅の森書道会の指導を依頼されました。
平成16年、素山先生は79歳で他界されました。
平成18年には上條素山遺墨展、欅の森書道会20周年記念展を松本市美術館で開催しております。
「欅の森書道会」は、庭に座します樹齢500年以上にもなる、欅の大樹にちなんで命名されました。
・
・
(宗風追記_2022年6月27日)
上條素山先生がご存命のうちに自分は入門を果たしておりませんでしたから、
存じ上げている諸先輩方から素山先生のお人柄を伺うばかりです。
皆さん、口々に「温かく優しい先生だった」と仰います。
教室などに残る素山先生の字は、
強く、張り詰めた中にも、温厚さが滲み出る様な、
どこか温かさが裏打ちされている様な、素晴らしい作品ばかりです。
塩尻市宗賀、宗賀小学校の「万葉歌碑」が上條素山先生の揮毫で建立されております。
他にも素山先生の作品を取材できましたら、ブログ記事として更新して行きます。
・
(宗風追記_2024年2月3日)
2024年10月に松本市美術館にて開催された「欅の森書道展」は、
欅の森書道会の創立40周年として盛大に催されました。

この時、素山先生が揮毫された、
塩尻市の市民憲章の額が展示され、見事な作品に感動しました。

これが塩尻市市役所のお隣、
レザンホールや塩尻文化センターにある石碑にあるものと同じと思い、
ブログ記事にしようと出掛けたところ、
見事な書であれど、額とは字が異なる…連綿があったりするなど、
明らかに違う作品であることに驚きました。
「市民憲章」が2通りある、と。
その際に、どなたの揮毫か分からずに、
塩尻市役所だったり、寄贈した団体として塩尻ロータリークラブの名から、
電話で聞いてみたり…いろいろ助けを借りながら、
最終的に、素山先生が揮毫されたものであると判明するに至ります。

ロータリークラブ、石屋さんの表示は向かって左に、
素山先生の銘は向かって右の裏にあるのですね。
ともあれ、お立ち寄りになる際には是非とも足を止めてご覧ください。
欅の森書道会、創設者の素山先生の作品ですので。
上條素山先生は長野県で長年にわたり教鞭をとり、
児童生徒の健全育成に精魂を傾け、幾多の人材を世に送り出した教育功労者です。
そのお勤めのご多忙の中にあって、
若き日から松本市神林出身の文化功労者、(故)上條信山先生に入門され、
“信山バリ”を徹底的に学ばれました。

(松本市美術館にて、信山先生の写真と共に)
そして教員退職後の昭和60年に欅の森書道会を創立され、
集まった多数の門弟の指導をされました。
欅の森書道会創立の趣旨を
「日本人の心を育て、民族性を豊かにするため、書写書道教育の充実が必要である」とされ、
会の目的を、
「基礎的研修を第一義とし、
このことを通じて会員相互の親睦を図り、
書道文化の進展に寄与する」とされました。
しかし上條素山先生は平成5年に健康を害され、
後任の指導者として樋口玄山現会長を招聘し、欅の森書道会の指導を依頼されました。
平成16年、素山先生は79歳で他界されました。
平成18年には上條素山遺墨展、欅の森書道会20周年記念展を松本市美術館で開催しております。
「欅の森書道会」は、庭に座します樹齢500年以上にもなる、欅の大樹にちなんで命名されました。
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(宗風追記_2022年6月27日)
上條素山先生がご存命のうちに自分は入門を果たしておりませんでしたから、
存じ上げている諸先輩方から素山先生のお人柄を伺うばかりです。
皆さん、口々に「温かく優しい先生だった」と仰います。
教室などに残る素山先生の字は、
強く、張り詰めた中にも、温厚さが滲み出る様な、
どこか温かさが裏打ちされている様な、素晴らしい作品ばかりです。
塩尻市宗賀、宗賀小学校の「万葉歌碑」が上條素山先生の揮毫で建立されております。
他にも素山先生の作品を取材できましたら、ブログ記事として更新して行きます。
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(宗風追記_2024年2月3日)
2024年10月に松本市美術館にて開催された「欅の森書道展」は、
欅の森書道会の創立40周年として盛大に催されました。

この時、素山先生が揮毫された、
塩尻市の市民憲章の額が展示され、見事な作品に感動しました。

これが塩尻市市役所のお隣、
レザンホールや塩尻文化センターにある石碑にあるものと同じと思い、
ブログ記事にしようと出掛けたところ、
見事な書であれど、額とは字が異なる…連綿があったりするなど、
明らかに違う作品であることに驚きました。
「市民憲章」が2通りある、と。
その際に、どなたの揮毫か分からずに、
塩尻市役所だったり、寄贈した団体として塩尻ロータリークラブの名から、
電話で聞いてみたり…いろいろ助けを借りながら、
最終的に、素山先生が揮毫されたものであると判明するに至ります。

ロータリークラブ、石屋さんの表示は向かって左に、
素山先生の銘は向かって右の裏にあるのですね。
ともあれ、お立ち寄りになる際には是非とも足を止めてご覧ください。
欅の森書道会、創設者の素山先生の作品ですので。
Posted by 欅の森書道会 at 12:11│Comments(0)
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