2025年03月26日
3月24日は欅の森書道会の3月の研修日2回目でした+仮名の課題の紹介を。
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こんにちは、あるいはこんばんは。
いつもの写真を撮り忘れましたので,
我が家の白文鳥アイドル,ピーちゃんの画像で失礼いたします。
本文とは全く関係がありません。
さて。
3月24日の信州塩尻市・欅の森書道会、
夕方過ぎから予報通りと言えば予報通りなのですが,雨になりましたですねえ。
ちょうど書象展の作品制作の〆切り日。
大切な…しかし水にとことん弱い紙での作品を抱える私達には,
いやはや恵みの雨とも言えども、脅威でもありました。
前半組の方々は,清々しい春の陽気で何よりだったのではないでしょうか。
気候に変化があって体調もおぼつかなくなっていたりもいたしますが,
共に励んで参りましょう。
ご挨拶が遅れました,お馴染みウェブ担当の宗風でございます。
本日も気楽なところがよろしいんじゃないか,という所ですが、
一生懸命,申し上げることにしておりますンで,
どうか最後までお付き合いくださいませ。
さて,そんな訳でございまして。
毎年恒例,1年1回の挑戦ですよね。
最大の社中展となります「書象展」の〆切が24日となっておりました。
意気のある作品が持ち込まれ、
熱の有る樋口先生の指導、選定を経て、
落款印を捺してもらって旅立って行きました。
皆さま、本当にお疲れさまでした。
そして,より良い結果となりますよう祈ります。
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次回の欅の森書道会の研修日は,4月7日となっております。
競書誌「書象」2025年4月号の作品提出日となっておりますので,
続けて…とは相成っておりますが,作品をお持ちください。
その次は21日ですね。ここでは5月号の添削が予定されております。
普段ですと,ここで【基本】の課題,
その一句を含む漢詩の紹介をするところなのですが,
今回の「送君還舊府」は以前に課題になりましたね。
ブログ記事だと2024年9月に紹介しております。
( https://keyakinomori.naganoblog.jp/e2799585.html )
この時は【研究】課題でした。
さかのぼってみると漢字条幅で2021年8月号の課題だった様です。
確か「旧」の旧字の「舊」を,私が初めて知ったのが,この課題だったと思います。
これはこれで確認していただくとして。
では仮名の課題を少し見てみましょう。
「はるののに 春(す)みれつみ尓(に)と 来しわれぞ 野をなつ可(か)し三(み) 一夜ね二(に)希(け)る」
課題はこの構成ですね。全てひらがなにすると以下のとおり。
はるののに すみれつみにと きたれしわれぞ のをなつかしみ ひとよねにける
漢字を入れると,
春の野に,すみれ摘みにと来し我ぞ,野をなつかしみ一夜寝にける
これは奈良時代の歌人「山部赤人」の歌となっております。
やまべのあかひと,と読みます。
「万葉集」の「巻八 1424」に収録されています。
「春の野に,すみれを摘もうと来た私だが,野の美しさに心惹かれて,一晩を過ごしてしまった」
…と言う風流な歌なのですが,
信州人、日中は暑く,夜は冷える感覚を持つ身としては,
「大丈夫?寒くない?凍えない?」と無粋に思ってしまいます。
奈良時代,奈良の文化圏を考えれば,スミレの時期はかなり暖かいのでしょうね。
温暖化前の時代であっても。ええ,そうだと思いますとも。
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松本市美術館友の会のご縁で,ちょうど1年前,
御子柴さんの教え子の方と会う機会がありました。
友の会の総会で席に着くと,
私と御子柴さんの隣に小柄な女性の方がおひとり。
全くの偶然に,御子柴さんの教え子だと分かり,
お互いが再開を喜んでいる…これを目の当たりにし。

その1年後の今,
ご自身の飼われた,また飼っている猫をモチーフに,
絵を描き,塩尻市の「えんぱーく」3階で個展を開いている,と言うのです。
そこで知るのですが,「えんぱーく」は,
壁を展示用に貸し出しているのだそうで。
これを利用なさっているのだなぁ、と。
3月31日までの会期となっておりますので,
ご興味がある方は是非ともご覧になって下さい。
猫の絵しかなく猫の絵ばかりですが,
モチーフに有名な絵画などを使ったものもあり,
楽しむことができます。
保護猫の活動もされている方なので,
そうした意義ある活動の助けとなるよう,
この場でも少し宣伝させていただきます。
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…と,そんなところでちょうどお時間となってございます。
冒頭は我が家のピーちゃんが愛嬌を振りまいて始まりました。
そんな楽しいひと時もここまでとなっております。
それではまた次回。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
「紅顔(腮)花欲綻」白居易詩より(競書誌「書象」2025年4月号,条幅課題より)
次回の欅の森書道会は2月24日です+楽毅論のお話など。
2月10日は欅の森書道会の研修日でした+条幅課題「影徒随我身」は李白詩「月下独酌」より。
2月号,仮名の課題は源宗于の歌より。「ときはなる…」
1月20日は欅の森書道会の研修日でした+「晴窓静繙書」について。
1月6日は欅の森書道会の研修日でした+条幅課題「患生於多欲」について
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1月20日は欅の森書道会の研修日でした+「晴窓静繙書」について。
1月6日は欅の森書道会の研修日でした+条幅課題「患生於多欲」について
Posted by 欅の森書道会 at 19:45│Comments(0)
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