2025年05月13日
5月12日は,欅の森書道会5月1回目の研修日でした+条幅課題「有何比松柏」について。

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こんにちは、あるいはこんばんは。
信州塩尻市・欅の森書道会のウェブ担当、宗風でございます。
お馴染み様です。
ゴールデンウィークを挟みまして、普段の2週ではなく3週ぶりの研修日となりました。
何だか、たった1週であったとしても「久し振りだ」と感じてしまうものですね。
まだまだ寒さの残る季節だった4月から、
朝晩に少し気温は下がりますが、新緑が目に鮮やかに、
暑い季節を予感させる風景になって参りました。
端午の節句、5月5日が暦の上では立夏でありまして、
普段ですと「暦の上では夏とは言っても…」なんて四季時期に口々現れたりいたしますが、
どうでしょうか。まぁまぁ「立夏」のような雰囲気を感じるのは、
それは温暖化由来だからこそ良いとは言えないのでしょうけれど、
季節の巡りを感じたりするものですね。
次回は5月26日の予定となっております。
次の競書は5月15日頃の到着となっておりますので,
この課題に取り組んで、またお会いいたしましょう。
昨日12日,後半の部は賑わっておりましたね~。
月例の競書の〆日でもあり昇段昇級試験の〆切でもあり。
季節が良くなったからこその明るさもあったんじゃないかなぁ、などと感じます。
トピックスとしては、
6月23日の総会が目下、
私達、欅の森書道会としては予定としてありますね。
総会があり、添削の場所も普段と異なりますので、ご予定ください。
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ちなみに昨晩は教室の風景を写真に撮り忘れましたので、
信州中野市・一本木公園のバラの写真で、ブログの冒頭を飾りつけております。
ご縁あってライフワークのようなもので、
宗風、SNSにバラの写真を1日1枚ずつ投稿して何年も…になります。
その中から1枚と言ったかたち。
5月24日から毎年恒例のバラ祭りが催されますので、
出掛けて行って1年分の写真を撮る予定でおります。
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さて、毎度恒例の競書誌「書象」の課題の中から、
取り上げられた語句の解説を行いたいと存じます。
これから取り組む2025年6月号の条幅課題はこちら。
「有何比松柏」の5字。
AI技術なんかも使ったりして検索を掛けてみましたが、
出典を見つけることができませんでした。
書き下し文もピタッと来るものが分からず、
おおよその意味は「松柏に何を比べられるだろうか」と言う意味だと考えます。
松や柏と言う堅固であり常緑による長寿健康の意味も含む字、また樹木。
古来よりその姿も含めて縁起の良いもの、壮健である様に用いられていますよね。
これと何が比べられよう、つまりは「とても美しい!」と言いたい。
そんな一句だと思います。それこそ漢詩にありそうなのですが。
ちなみに松の常緑ぶりは普段からもご案内かと存じますが、
一般に「柏」と言えばナラやクヌギのようなブナ科の仲間であり、
これは落葉のある木ですから常緑樹ではありません。
しかしながら、漢詩や中国文学の中では「柏」を指して、
常緑樹のヒノキやスギを表す場合もあるのだそうです。
「堅固」のような「かたい×かたい」と、同じ意味を重ねて作る言葉として、
きっと「松柏」は一緒くたになっていると思うので、
今回の詩の「松柏」は青々とした緑を思い浮かべて良いのだろうな、と考えています。
李白に「松柏本孤直 難為桃李顔」と言う詩の一部があり、
松柏は孤高であり、桃李にはなれない…と言う意味で、
松柏、常緑への憧れ、絶対性を感じますね。
李白の感じた孤高さこそ「有何比」の今回の言葉に通じている、と感じます。
何と比べられようか、何と比べれば良いのだろう、と。
…と、こんなところでちょうどお時間となっております。
それでは本日はここまで。
書道をまた励んで参りましょう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
4月21日は4月2回目の研修日でした+各種お知らせ+「澹澹長江水」について。
4月7日は欅の森書道会4月1回目の研修日でした+「書象」2025年5月号課題「日暮隄上立」について
「紅顔(腮)花欲綻」白居易詩より(競書誌「書象」2025年4月号,条幅課題より)
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2月24日は欅の森書道会,教室の研修日でした。
次回の欅の森書道会は2月24日です+楽毅論のお話など。
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