2023年11月07日
11月6日は書道教室がありました+「重与細論文」のお話。

・
・
こんにちは、あるいはこんばんは。
信州塩尻市・欅の森書道会です。
いやはや夜半の雨、強かったですね。
怖いですね、恐ろしいですねぇ…と書きながら、
ふと淀川長治さんを思い浮かべたりなんかして。
だったら始まりも「ハイ皆さん、こんばんは」と言うべきか…いやいや、それはともかく。
本日もWeb担当宗風にお付き合いを願っておきます。
私が昨晩出掛けていた頃合だと、雨が降り始めたかも?くらいの天候でした。
6時過ぎから7時30分くらい。
その後に強く降り出しましたので、その当時に教室にお出掛けだった方々、
濡れたりされませんでしたでしょうか。
世の中はコロナは元よりインフルエンザも流行になり、
職場でも、どちらも陰性だけれども体調が…と季節の変わり目もちょうど今。
不意の暑さで体調も定まらず…なんて所ではありますが、
負けじと書道に励んで行こうと言うところでございまして。
昨晩は競書誌「書象」2023年11月号の競書提出日、
加えて昇段昇級試験の試験課題の提出日と重なっておりました。
課題を提出された皆様、お疲れさまでした。
そしてまた、窓口を担当されております岩月さん、お疲れさまでした。
次回の書道教室は11月20日となっております。
競書誌「書象」2023年12月号の課題へ取り組む様なカタチ。
もう2023年の最終号となっております。
1年あっと言う間とは、この時節の思い、また風物詩ですね。
樋口玄山先生から、12月号の条幅課題、
このお手本を頂戴致しました。
「重与細論文」
原文としては「重與細論文」となりますが、
「與」は「与」の旧字体となっております。
今回は「与」にて。5文字【漢字条幅】の課題となります。
書き下し文では、
「重ねて與に細やかに文を論ぜん」
「与」は普段では「与(あた)える」と読みます。
今回の場合は「與に」で「ともに」と読みます。
他に「あたえる、あずかる、くみする」とも読みます。
この言葉は杜甫の「春日憶李白」にある言葉です。
最近、この詩はよくお目見えしておりますね。
白也詩無敵
飄然思不群
清新庚開府
俊逸鮑参軍
渭北春天樹
江東日暮雲
何時一樽酒
重與細論文
全文はこちらになりますが、
競書誌「書象」の最近の課題として取り入れられましたのは以下。
清新庚開府(2023年10月号)
俊逸鮑参軍(2023年8月号)
江東日暮雲(2023年6月号)
そして今回の「重與細論文」となります。
この1行がひとつの意味を持つ、と言うより、
ひとつ前の行と共に読むべきですね。
「何時一樽酒 重與細論文」
「何れの時か一樽の酒、重ねて與に細やかに文を論ぜん」
またいつの日か酒樽を前にして、
何度も何度も君と共に詩を懇ろに論じ合いたい。
この杜甫が李白を思った詩の締め括りの一句。
気持ちが強く出ている部分になりますね。
熱い思いもある、しかし寂しさもある。
そんな杜甫の詩をご紹介いたしまして、本日はここまで。
お稽古に何かほんの少しでも足しになれば幸いです。
ありがとうございました。
5月12日は,欅の森書道会5月1回目の研修日でした+条幅課題「有何比松柏」について。
4月21日は4月2回目の研修日でした+各種お知らせ+「澹澹長江水」について。
4月7日は欅の森書道会4月1回目の研修日でした+「書象」2025年5月号課題「日暮隄上立」について
「紅顔(腮)花欲綻」白居易詩より(競書誌「書象」2025年4月号,条幅課題より)
3月10日は欅の森書道会の研修日でした+2025年後半の教室の予定について。
2月24日は欅の森書道会,教室の研修日でした。
4月21日は4月2回目の研修日でした+各種お知らせ+「澹澹長江水」について。
4月7日は欅の森書道会4月1回目の研修日でした+「書象」2025年5月号課題「日暮隄上立」について
「紅顔(腮)花欲綻」白居易詩より(競書誌「書象」2025年4月号,条幅課題より)
3月10日は欅の森書道会の研修日でした+2025年後半の教室の予定について。
2月24日は欅の森書道会,教室の研修日でした。