2023年04月21日
書道教室がありました+言葉の意味を考える「置身秦漢上」です。
こんにちは、信州塩尻市・欅の森書道会、Web担当宗風です。
今週はじめに4月第2回の書道教室があった訳ですが、
その内容で書こう書こう…と思いつつも、
あっと言う間に週末金曜日になってしまいました。

写真は自分が到着した18時前後の景色。
随分と明るくなりましたね。
さて。
遅くなってしまいましたが、そんな訳でございまして。
次回の欅の森書道会、教室開講日は5月1日になりますね。
いわゆるゴールデンウィークの真っ只中、
ここ数日は暑いですし、また寒さが戻るとも?
気候の変化が激しくて、体が疲れてしまいますね。
特に熱中症には既に注意の期間に入っているそうです。
書道に熱中するあまり、締め切った部屋で気温が上がって…
…なんてことのありませんように、適度な換気なども行いつつ励みたいですね。
・
さて。競書誌「書象」2022年5月号より、言葉の意味を考えてみる…なんて噺で、
今回もしばらくお付き合いの程を願っておきますが…。
「隷書条幅」の課題は、「置身秦漢上」の5字。
「身を秦漢の上に置く」とあり、調べてみましたが出典は分かりませんでした。
「秦」また「漢」は中国の歴代王朝のひとつですね。
中国初の統一王朝だった秦時代は紀元前221年 - 紀元前206年、
その後に続く漢時代は、前漢と呼ばれる紀元前206年 - 8年、後漢の25年 - 220年の、
ふたつの王朝を合わせて漢王朝と呼ぶようです。
「秦」の前の時代は「周」ですが、その末期は戦国時代とも呼ばれ、
その時代からの統一、だからこその偉業、「秦の始皇帝」による統治へ。
始皇帝没後は芳しくなく、短く次の時代へ移るのですが、漢としては400年ほど、
長く続くことを鑑みますと激動の時代として捉えられているのかしら、と思います。
現代の私達は、明治、大正、昭和、平成、令和と過ごして来て、
秦、漢の2時代どころか3時代の方が多く、4時代のご長命の方もまだいらっしゃる頃合、
寿命も当時に比べれば長い訳ですし、
「時代をまたにかける」感、そのありがたみはあんまり感じないかも知れないのですが、
当時であれば王朝の変転もあり、「生きているなァ」と言う実感、
そうして詠まれた言葉なのではないか…と思ってみたりします。
隷書の骨格がはっきりした雰囲気。
「上」と言う画数が少ない字にも、しっかりとした太さ。
横に潰すが基本の隷書にあって、「置」「身」と言う縦長が基本の文字を含む…
流石は昇給昇段試験の月の課題で難しい心持ち。
励んで、より良い結果にしたいものですね。
私自身も頑張らねば!…と思います。
…と、こんなところで。本日はここまで。
欅の森書道会、Web担当は宗風でした。
ありがとうございました。
4月21日は4月2回目の研修日でした+各種お知らせ+「澹澹長江水」について。
4月7日は欅の森書道会4月1回目の研修日でした+「書象」2025年5月号課題「日暮隄上立」について
3月10日は欅の森書道会の研修日でした+2025年後半の教室の予定について。
2月24日は欅の森書道会,教室の研修日でした。
2月10日は欅の森書道会の研修日でした+条幅課題「影徒随我身」は李白詩「月下独酌」より。
塩尻市の市民憲章の行方(解決編)
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