2022年07月21日

心如流水浄、基本課題より。

心如流水浄、基本課題より。

こんにちは、あるいはこんばんは。
欅の森書道会です。

写真は書道教室の日だけ使用を許して頂いている
地域の公民館から教室に向かって歩いた土手にある向日葵です。
季節の移ろいは早いもので、夏の盛りが差し迫っているのだなぁと感じます。

さて、本日は競書誌「書象」2022年8月号、
「基本」課題にあります「心如流水浄」と言う言葉について。

心、流水の如く浄かなり。

調べてみますと出典は見つからなかったのですが、
松本市美術館、平成27年9月8日(火)~平成28年1月17日(日)の
上條信山記念展示室に、57.7×34.6cmサイズの作品として掲げられた記録がありますので、
私達が見ている書象誌の条幅作品とは別にありそうです。

普段私たちが用いる「きよらか」は、
「清」が一般的ではないでしょうか。「浄い、きよらか」はなかなかお目に掛かりません。

一説に、物理的に「清」、で精神的に「浄」を用いると言い、
神社や寺院に関わる部分で「浄」と言う言葉が多いですね。
出典も、そう言った部分から禅語、経典にあるやも知れません。

しかしながら、漢詩を眺めてみますと「流水」と言う言葉は多く、
詩人が絶え間なく流れる水の景色、
時として清く、時として濁り、また暴れもする…
心情を様々なカタチで乗せている言葉にも思います。
蘇軾の「謝民師推官与書」に出典があるとされる「行雲流水」と言う言葉も、
とても有名ですし、学生書道のお手本にもよく用いられますね。
普遍的に動き続ける、しかし常の清らかさの象徴。

「基本」課題をお稽古される際に、また感情が加わりますと趣も違って来るかも?
どうでしょうか。

それでは今回はここまで。
宗風でした。

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Posted by 欅の森書道会 at 11:08│Comments(0)「書象」より
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