2023年08月22日
8月2回目の教室と「江流天地外」、今後の日程について。

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こんにちは。信州塩尻市、欅の森書道会です。
信州では「お盆を過ぎれば暑さが和らぐ」なんて申しますけれど、
どうでしょう、実感ありますか?
雲の形は時折、秋の雲に見えるものも風に流れておりますが、
夏真っ盛り、まだまだ熱中症危険アラートも発令中、
本当にご自愛されながら、日々励んで参りたい所存でありますが。
地区の公民館に車を停め、川のほとりを歩いていると、
もういよいよ土手の向日葵が弱って来ていて、
グンと重たい頭を垂らしていました。
その角度が45度。
うーん、そう言えば、教室に通い始めた頃に、
楷書を上手く書けない自分に樋口玄山先生が教えて下さった書法の中に、
45度きっちりキープして書くんだと、
そんな言葉があったなぁ、と思ったりした写真が、
冒頭の1枚だったりします。
その後、ある程度は身に付いて来ているんじゃないか…と思います。
今日のブログは盛り沢山でお送り致します。
予定などはまた後日、リマインダー的に再度掲載致しますね。
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重要なご連絡から。
9月以降の欅の森書道教室の開講日について、です。
9月11日、25日
10月9日、23日
11月6日、20日
12月4日、18日
1月8日、22日
2月5日、19日
以上、2024年2月まで。
更に先々の展覧会の情報もお伝え致します。
第64回松本市芸術文化祭参加
松本地区書道協会第50回作品展
2023年9月30日(土) 〜 2023年10月9日(月)
※ 2日 休館
第76回長野県書道展覧会、
9月2日の長野地区・もんぜんぷら座B1会場での展示から始まり、
伊那、木曽、諏訪、安曇、佐久、飯田、上田、松本、中野と巡回します。
松本は11月17日から19日、松本市美術館にて。
以上です。
細かな展覧会は色んな所で催されております。
Twitter…じゃないXを始め、Web経由で仕入れた情報がありましたら、
掲載する様に致します。
またご連絡頂いても、ブログにしたためる事も可能です。
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さて、連絡事項だけでもブログは成立するのですが、
やはり文化的な内容も取り込んでおきたいと存じます。
競書誌「書象」2023年9月号の「基本」課題、
「江流天地外」、「江流は天地の外」、
これは王維の詩「漢江臨眺」の中の一句です。
全文はこちら。
漢江臨眺 王維
楚塞三湘接
荊門九派通
江流天地外
山色有無中
郡邑浮前浦
波瀾動遠空
襄陽好風日
留醉與山翁
楚塞は三湘に接し
荊門は九派に通ず
江流は天地の外
山色は有無の中
郡邑、前蒲に浮かび
波瀾、遠空を動かす
襄陽は風日好く
留めて醉ふ、山翁と與に
楚塞、荊門、襄陽は地名になります。
楚塞:中原と楚の境界
三湘:3本の江、大きめの川を意味する言葉。
湘自体も地名を表しますので、楚塞がそれに接すの意
九派:長江のこと。多く分かれて行くことに由来。
荊門:江漢平原西北部
襄陽:町の名前
何となく現代文に置き換えてみますと…
楚塞は三湘に接し、
荊門は九派に通ず、
大河の流れは果て無く天地の外に届き、
山から流れ、果てに広がる様は有象無象、天地の全てを表している様だ。
村々は蒲の穂の先に浮かぶ様に点在し、
波、水面に映る空が風によって揺れ動く。
襄陽は風も陽光も快く、
まるで仙人になったかの様な心持ちを留める。
…こんな形でしょうか。
明確な訳文が見つからなかったので、
言葉を調べながら作ってみました。
豊かな自然、今以上に広大だったろう眼前の世界を詠んでいる…
そんな形でしょうか。
今回の課題の「江流天地外、山色有無中」は、
詩の中でもいちばん大きな所ですよね。
現実に見えるもの以上に大きな存在を感じるところ。
墨がしっかり入る様に作品に取り組んだところ、
「よく墨が入った!」なんて褒めて頂いたので、
競書提出まで、より自然の大きさを表現できる…
…ほどの腕前ではないのですが、
目指すのは、心意気だけは持ってみたりなんかして、
励んでみたいと思います。
以上、ご連絡ごと多数でありました。
今回はここまで。
ありがとうございました。