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こんにちは、信州塩尻市、欅の森書道会です。
ご無沙汰しておりました。
Web担当、宗風、ちょいと色々とございまして、
身動きできない状態になり、5月15日の書道教室をお休み致しまして。
競書及び昇段、昇級試験の締め切り日となった当日、
滞り無く書道教室は開かれ、そうして1週間が経ったところ、と言う事でございます。
気楽なところがよろしいんじゃないか…と言うことですが、
本日も一生懸命、書いて行きますので、
どうぞ最後まで、ご覧になって頂ければと存じます。
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前回5月15日に皆さん入手された競書誌「書象」2023年6月号の誌面及び、
各々の御在所に届いた事と存じますが、「書象展」の結果が出ておりますね。
我らが欅の森書道会としましては、
第62回書象展について、
池口聖嶽さんの「桜花賞」、
田中孤芳さん、湯田坂閑雲さんの「書象賞」、
百瀬白水さんの「特選」など、
皆さん優秀な成績を収めておられ、誠におめでとうございます。
日々の研鑽の成果による栄誉と存じます。作品制作、お疲れさまでした。
さて例年の事ではありますが、
この展示が為される「第62回 書象展」は、
東京都港区六本木にあります「国立新美術館」の展示室
【2C】【2D】において、2023年6月15日から6月25日までも催されます。
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次回の欅の森書道会は5月29日となっております。
また先の事ではありますが、
6月26日は欅の森書道会の1年に1回の総会の日となっております。
ご予定に含めておいて下さいませ。
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さて、そう考えますと今回は盛りだくさんのブログになっておりますが、
兎にも角にも休んでいた時間に本来はお伝えしたい事が多くあり、
それらを1度期に詰め込んでも、したためておきたい…
…なんてところでございまして。
競書誌「書象」2023年6月号の課題の中から、
その言葉の意味をもう少し深掘りして参りましょう。
「客去茶香留」、客去りて茶香留む。
言葉からもおおよその意味が連想できる形、実に情緒のあるものと感じます。
客の方への親愛の想いがあり、茶の残り香、ぬくもりに余韻、響きますね。
さて、この課題。
例の如く、ネット検索で原文などを探して参りますと、
少しカタチを変えて以下の詩を見つける事が出来ました。
客散茶甘留舌本
睡余書味在胸中
客は散りて茶は甘く舌本に留まり
睡余の書味は胸中に在り
「散」は「去」に通じ、「甘」に「香」のニュアンスを感じ。
舌本=舌の根元、
睡余=眠りが覚めたあと。寝起きを意味し、
「書味」…これをどう解くか、なのですが、
現代ですと「書味(かきあじ)」は筆記用具の能力、使い心地を言う言葉ですが、
こちらは本の中身を言っているのではないでしょうか。
例えば、本を読みながら寝てしまって、
その後の寝ぼけ眼の雰囲気の中でも、
本の内容を思い出し、まどろみ、考えたりなんかして。
時間の経過、贅沢な使い方、そんな情景を想像します。
「陸游」は南宋の高名な詩人で、
いくつかの詩を書き下し文や意味の解説と共に拝見しますが、
この一節が含まれる、「晩興」と題された詩については、情報が少なく、
私個人の見解…と申しますか、想像で書いている部分も多いです。
あくまでご参考としてお受け取り下さいませ。
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では、申し上げて参りましたブログ、
本日はここまでと言った所です。
来週の書道教室にて、またお会い致しましょう。
以上、Web担当の宗風でした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。