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こんにちは,あるいはこんばんは。
信州塩尻市・欅の森書道会,お馴染みウェブ担当の宗風です。
本日もいっぱいのお運びさま,誠にありがとう存じます。
気楽なところで一生懸命…と言うことです。
終いまで,どうぞお付き合いのほどを願っておきますが…。
さて。
新年度が始まり,春の全国交通安全運動が始まりましたね。
今朝も朝から白バイとすれ違いました。
シートベルトはしている,スマホはもちろんカバンの中,
何も悪いことをしていなくても,
でもやっぱり何だか怖い…なんて言うのは、
皆々様,共通の心情ではないかなぁ,なんとは思います。
日中は暖かくなりましたですねぇ~。
朝晩は,やれ冬の再来かと言うくらい寒くも感じるのですが,
はて温度計を見てみると氷点下でもなかったりして,
寒く感じはしていても,春になったんだと,そう思う次第でございます。
4月7日は,欅の森書道会の4月1回目の研修日でした。
池口さんがお見えにならないせいか,
ちょいと静かな教室でしたね。やっぱり居て下さらないと寂しいですね。
樋口玄山先生が膨らんだ封筒を二木さんに手渡しておいででした。
「更にいくつも書いて来て,すごい方だな」と。
書象展の作品だったのでしょう。その意気を買っておいででした。
そんな玄山先生も無事にお戻りになられたでしょうか。
折しもETCがえらいこっちゃ,未曽有の大問題となっており,
欅の森書道会ですと,
そう,我らが玄山先生がモロに影響を受ける訳でして。
信州にお見えになる際は,ちょいと不安もありながら,
途中のSAなどで情報を得ながらお出でになりつつ,
特段,長い待ち時間などの被害を受けることなくご到着されたそうですが,
さて,お戻りはどうでしょうか。
お疲れもあると存じますので,穏やかに過ごされると良いなと思います。
4月7日は競書の提出日ともなり,
皆々様の意気ある作品が集まって旅立って行きました。
昇段昇級試験が今月,来月とありますので,
今月号の漢字条幅課題と臨書規定【行書】,
来月号の隷書条幅課題,臨書規定【楷書】,仮名,硬筆が対象になります。
師範を目指して励んで参りましょう。
ご連絡として以下の掲示がありました。
総会の関係でお月謝の集金日に指定があります。
5月は教室が12日と26日にありますが,
12日のみ、お月謝を集金する形となります。
以上,ご連絡などなどでした。
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さて例によって,
玄山先生から条幅課題のお手本を頂戴いたしました。
今回は「日暮隄上立」とあります。
「隄」は見慣れない漢字ですね。
「堤」と同義で,漢字検定上も「配当外」の字なのだとか。
読みはテイ,つつみです。
この一句が含まれる漢詩は清代の儒学者「汪 中(おう ちゅう)」の「大堤曲」です。
原文はこちら。
東風吹江水
花開照顔色
相思人未歸
日暮隄上立
以上です。書き下し文では次のとおり。
東風吹江水: 東風,江水を吹き
花開照顔色: 花開いて,顔色を照す
相思人未歸: 相思えども,人,未だ帰らず
日暮隄上立: 日暮れて,堤上に立つ
歸は帰の旧字です。
東風とは春風のこと。
意味を追うと,このように。
春風が川の水面に吹き、花は咲き,鮮やかに目に映る。
しかし,思い人はまだ帰って来ない。
日が暮れて、堤の上に立つ。
前半は春の陽気,今のような信州も桜が咲き始めていますよね。
杏や梅ももっと早くに。
氷は解け、川は水かさが増し,緑が輝き始める,
その中でも大切な人がまだ帰って来ないと言う境地。また心情の対比。
きっとまだ来ないのだろう。
でも,ずっと帰って来ると信じて堤の上にて待つ。
そんな意味になります。
皆さんのお手本はどうか…が分かりませんが,
玄山先生のお手本,特に上と立にはカスレがあって,
どこか雰囲気があるように思います。
この一句に含まれる意味を表現したような…
そんな心持ちもいたします。
冬が明けるを待ち、
また新たな一年を迎える方も多い季節でございます。
今月号も是非とも頑張って参りましょう。
…と言ったところで,本日はここまで。
ちょうどお時間となった様です。
それではまた次回。
次回…ええ、松本市美術館友の会の記事を,
ひとつ用意しておりますので、そちらの更新となりますが。
宣伝ですが。
ともあれ。
では,改めましてここまでといたします。
ありがとうございました。
ありがとうございました。