竹柏、堅貞を喩す。

欅の森書道会

2023年01月17日 07:17



こんにちは、信州塩尻市・欅の森書道会です。
競書誌「書象」2023年2月号が届いております。
会員の皆様はいつもの場所より、ご入手願います。
そして次回1月23日、その作品をお持ち頂きまして、
樋口玄山先生に添削して頂ければと存じます。

さて。

今回の競書、「基本」の課題は出典が孫子にありそう…と言うことが分かりました。
検索において1件だけのヒットなので、ちょっと定かではなく申し訳ないのですが。
しかしながら、意味は追う事が出来ましたので解説をば。
取り組む際に、少しでも気持ちのお手伝いとなりますれば幸いです。

「竹柏喩堅貞」

竹柏、堅貞を喩す。
ちくはく、けんていをさとす。

現代では「さとす」は「諭す」とする場合も多いでしょうか。
「喩」は、たとえ、たとえる、さとすなどの読み方です。

竹も柏も常緑の象徴であり、変化する四季、季節の中に合って不変である、
つまり堅=堅く、堅固なもの、貞=操、貞操、高潔な様に例えられるもの、
竹や柏のその姿は、こうあるべきだと自らを指し、私達に教えてくれている様だ。
竹や柏の美しさは、堅貞たる姿であるのだと言っている様だ…
…と言う様な意味だと考えられます。

Web検索すると、信山先生の師匠のおひとりである、
比田井天来先生の同書も拝見致します。
草木枯れ、春の光を待ち望む冬にこそ、
青さ、その美しさに憧れ、学ぶ心情もあり…なんて所で、
解説はここまで、以上とさせて頂きます。

また本日も励んで行きましょう。
WEB担当、宗風でした。

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